サポートが終わったパソコンを使い続けると

サポートが終わったパソコンを使い続けると

受付や会計で使っているパソコンが、いつから同じOSのままか、答えられるでしょうか。Windows 10は、2025年10月14日にすでにサポートを終了しています。無償の延長も期限が決まっており、いつまでも先送りできる話ではありません。この記事は、サポート終了が何を意味するかを、MicrosoftとIPAの公式情報から確認します。

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Windows 10のサポートは、すでに終わっている

この記事で読んだのは、Microsoft Lifecycle Windows 10 Home and Proと、IPA Windows 10のサポート終了に伴う注意喚起です。Microsoftのライフサイクルページによると、Windows 10 Home and Proのサポート終了日は2025年10月14日です。すでに1年近く前に迎えている期日で、これから来るものではありません。

有償の延長にも、区切りがある

IPAの注意喚起には、2026年6月26日付けの追記があります。それによると、Microsoft社は2026年6月25日、個人向けの拡張セキュリティ更新プログラム(ESU)を2027年10月12日まで提供すると発表しました。法人向けのESUプログラムは、個人向けとは別の枠として案内されています。ESUはサポート終了を無期限に先送りする仕組みではなく、それ自体にも終わりの日付があります。院内のパソコンがすでにESUで延命している場合、その期限もあわせて確認しておく必要があります。

「サポートが終わる」と、実際に何が起きているか

IPAの注意喚起は、サポートが終わったOSを使い続けた状態で危険な弱点が見つかっても、作っている会社側での手当てが望めなくなる、という趣旨を説明しています。数字も示されています。米国のサイバーセキュリティ機関CISAは、実際に悪用が確認された脆弱性をKEVという一覧にまとめて公開しています。IPAの注意喚起によれば、Windows OS向けとして2024年より後に世に出た弱点のうち、このKEVに載っているものは、2025年の9月が終わる段階で41件です。1年前の2024年10月の時点と比べると26件増えました。この中には、ランサムウェアへの感染を目的に悪用されている脆弱性も含まれる、とIPAは述べています。

サポートが終わったOSでは、新しく見つかったこの種の脆弱性に対する修正が提供されません。「まだ動いているから大丈夫」という状態と、「攻撃の対象になっても直しようがない」という状態は別のことです。

院内で確認できること

受付・会計・予約管理など、業務で使っているパソコンが何台あり、それぞれどのOSで動いているかを一覧にすることが最初の一歩です。レセコンや予約システムの端末は、ソフトの動作保証の都合で入れ替えにくい場合もありますが、その場合こそ、OS単体のサポート状況を先に確認し、ベンダーに次の対応時期を確認しておくと、突然の判断を迫られずに済みます。古い端末を残すかどうかは、攻撃を受けたときの備えと一緒に考える話でもあります。ランサムウェア、先に決めておくことも別の記事にまとめています。

まとめ ── 先送りにも、期限がある

Windows 10のサポート終了はすでに過去の出来事であり、無償のESUにも2027年10月12日という区切りがあります。IPAが示す脆弱性悪用の件数は、サポートが終わったOSを使い続けることが抽象的なリスクではないことを裏づけています。まずは院内のパソコンとOSの一覧を作るところから、確認を始められます。

参考にした情報源

上のリンク先は、Microsoftの公式ライフサイクルページと、IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)の公式サイトです。この記事に書いたことは、そこに表示される内容と一つずつ突き合わせられます。サポート期限や延長プログラムの内容は更新されることがあります。最終確認は、そのときの原文でお願いします。

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この記事を書いた人

近藤 宏海のアバター 近藤 宏海 代表取締役

近藤 宏海(こんどう ひろみ)/株式会社ガラパゴスワークス 代表取締役。歯科医院の開業から日々の運営まで、事務の現場を担ってきました。自社で歯科医院向けのWebアプリ「事務長AI」と、歯科医師向けアプリ「シカノバ」を開発・運営しています。

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